生石は浅口市鴨方町六条院中にある字名です。
国道2号線から鴨方跨線橋の三叉路を約1キロ南に入ったところです。


正解は、「おんじ」です。
生石の谷には文珠坊五ヵ寺があったので、戦国時代には御寺と書かれていましたが、後に生石になったといわれています。
生石には生石のう様と呼ばれる石があり、伝説も残っています。
その、生石のう様の伝説とは・・・
岡山藩主池田光政公、当地巡見の際、名主平井家の庭の石に目がとまった。
所望されて持ち帰り、御後園(現後楽園)に納めた。
すると、この石が毎夜「生石へいのう(帰ろう)、生石へいのう」となくので、「無礼な石」ということで手打ちにしたという。ところが不思議にも、この石から血が吹き出た。殿様も「この石は生きているぞ」といわれ、名主平井家へもどされた。
近くの人は、この石を「生石のう様」と称して、今日でもお祭りしている。
特に、他郷にいる人が、「帰りたい」と願をかけると良いといわれている。


去年まできれいな生垣に囲まれていて、外からは何があるのか全く分からない状態だったのに、今は外からでも見えるようになっていました。
道路からも見える位置にあります。

ところで
「生石へいのう」から「生石のう(様)」ちょっと無理がある?「へ」はどこへ行ったのでしょう?
「いのう」は帰ろうの岡山弁ですが、さらに、「おんじへ」は、一般的岡山弁からいうと「おんじぃ」になります。なので、「おんじぃ いのう」→「おんじいのう」→「おんじのう」と滑らかに変化できます。(たぶん)