伝統の寒素麺づくりが本格化 (その1)
2012.1.11
素麺というと夏のイメージがありますが、つくるのは今の寒い時期が最盛期で、この時期にできたものは“極寒製”ということでブランド価値が上がり非常に好まれます。
職人の方は、毎日明け方4時過ぎからつくりはじめ、生地を仕込んでから麺に仕上げるまでの間、およそ30時間、休む間もない作業が続くので本当に大変です。また、その日の天気や気温によって、塩かげん、熟成の時間など職人のカンにたよるところが多く、そのため素麺づくりは長年の熟練が必要な、とても繊細な作業です。
今日は、その素麺づくり風景をテレビ局が取材に来るとのことでお邪魔しました。その様子をお知らせします。なお、放送は岡山放送(OHK)1月16日(月)14時5分からの『温たいむ』の中で、14時30分〜15時の間で行われます。ぜひご覧ください。
まず、塩と水を合わせます。この作業を「なかだて」といいます。次に小麦粉をあわせ、機会でこねます。
さらに、ローラーでしばらくのします。
のしたものを、平らな長い帯状に切り取り、円筒状に丸く細めて桶に入れます。
次は「あぶらがえし」という作業です。円筒状にした原料を、再度帯状にして2枚あわせて伸ばします。次にひねりながらまた、直径3cmほどの円筒状にし、ローラーを通して 油をぬります。油をぬるのは表面を乾燥させないためだそうです。
「あぶらがえし」の後は「ほそめ」という作業です。中心の枠に、ひねりをいれながらさらに直径1cmほどに伸ばしていきます。その後、油をぬって少しねかせます。
この後、「こより」という作業でさらに細く伸ばしていき、「かけば」、「こびき」と工程が続いていきます。長くなりますので、この続きは、また後日紹介したいと思います。